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真夏の負傷事

残暑の毎日が続いておりますが、

皆様には如何お過ごしでしょうか。

ここで、七月に起きました、今年二度目の負傷の御報告を申し上げます。

それは浅草での胡蝶をどりらいぶが終了して間もなくの、7月22日の出来事で御座いました。

お昼から紀尾井ホールで開催されました本条秀太郎先生の演奏会を拝聴して…

その足でタクシーに乗り、

三時から胡蝶舞踊講習会に浅草に戻って参りました。

浅草公会堂前でタクシーを降りたその瞬間、

草履を履いた右足をひねってしまったのです。

以前にも何度も草履などで首をひねることは数え切れ無い程御座いましたが…

この時の痛みは、これ迄に経験したことの無い痛みでした。

ひねった右足を引きずりながら、タクシーから降りてほんの数歩の稽古場のビルに

たどり着くのがやっとという痛みでした。にわかに右足の甲が腫れてきて、熱を持っていました。

この日の課題曲は[夕月おけさ]でした…

いつもにも無く大勢の皆さんが講習会に来て下さっていました。

笑顔で写っておりますこの写真…

実はこの時、足は腫れ上がっておりました。

金魚の夏帯を締めて… 呑気なもんですね。

何とか冷やしながら…テーピングなどして足袋を履いて…

講習会をやり過ごしました。

その後は七月の講習会恒例の参加者の皆さんとの生ビール大宴会。

鴉カァ と夜が明けて…右の足が傷んでベッドから起き上がることも出来ません。

早速休日診療のクリニックへ

まさかの骨折でした。嫌な予感はしていたのですが…

まさかひねっただけで折れるなんて…

お医者様は、『よくこんな状態で踊りが踊れましたね…驚異的です…』

などと仰り…

あえなくギブスと相成りました。

単なる、捻挫のひどいのかと思い込んで

タカをくくっていたから講習会出来たんですね~

全治30日から40日と引導を渡され、すっかり意気消沈の胡蝶であります。

でもこんな事で落ち込んでいる私では御座いません。その晩から宴会です。

ギブスをはめた足で、自転車に乗り回っておりましたよ。

足を引きずりながらではありましたが、お稽古も休まずにつけさせて頂きました。

そんなこんなで、胡蝶のギブスの夏が始まったので御座います。

門弟の倭が、銀座に新たに移築されました観世能楽堂での

[花鏡]という企画の舞台に出演させて頂きました。

花柳琴臣さん、若月亮さんと共演させていただきました

日本舞踊をはじめ、三味線、お囃子等、日頃触れることの無い日本の芸能に触れて頂く為の企画でした。

格式のある観世の能舞台に出演させて頂くと云う、とても貴重な経験をさせて頂きました。

倭にとって、素晴らしい思い出のいちページとなったことでしょう。

応援に駆け付けて下さった皆様、ありがとう御座いました。

浅草の胡蝶の夏のお気に入りの逸品を御紹介しましょうね。

これは、胡蝶の自宅から歩いて1分のところにある[長浦]というお蕎麦屋さんの夏季限定のメニュー。

名物[梅干そうめん]です。

冷たく冷やしたお出汁が本当に美味しいんですよ。

浅草にお越しの際には是非ご賞味下さいませ。

これは毎晩通りかかる雷門の夏の夜の風景です。

思えば日頃から浅草寺様のおひざ元で暮らさせて頂いて…

御利益多き、幸せな毎日。

骨折の脚など悔いてはいられません。

骨折から1ヶ月後、8月の20日からは高知に行ってきました。

十月の高知弁天座での公演の為のお稽古と打ち合わせです。

美穂川圭輔家元のお宅にも御挨拶に伺って参りました。

高知の慶祥芳之家元も御出演下さいます。

はりまや橋の傍の得月楼さんで、踊りの話に花が咲き

楽しい時間を過ごさせて頂きました。

高知空港からほど近い、赤岡の弁天座です

とても雰囲気のある劇場で、胡蝶の公演は今回で三回目。

劇場正面には、何と 勿体なくも、同じ週に弁天座で公演が行われる

市川海老蔵さんのポスターと並べて、私のポスターも貼ってありました。

どの様な公演になります事か、皆様お楽しみに。

打ち合わせの合間には、胡蝶の父の生家である兎田の本家に御挨拶に伺いました。

今年亡くなった父の兄の新盆に伺うことが出来ませんでしたので、お墓にも伺ってきました。

急に伺ったにもかかわらず、お昼から胡蝶の大好物の琉球の酢の物…

高知の皿鉢料理独特の大皿の素麺

カツオのタタキ…心づくしの手づくりのお料理でもてなして下さいました。

父の生家を守って下さっている従姉妹夫婦、ご家族の皆さんに心から感謝致します。

立ち寄る事の出来る田舎があると云う事は本当に嬉しいことですね。

心の寄り処、土佐の高知の兎田の心温まるひとときでした。

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