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第二十回 宗山會 其の一

五月に開催させて頂きました第二十回記念の宗山會の御報告させて頂きます。

何と今年の宗山會は早朝から爽やかな皐月晴れに恵まれました。80%の確率で

雨になってしまう胡蝶ですから、本当にうれしかったですよ。

五月にちなんで藤の裾模様を揃えて着用しました。

序開きは、二十回記念にちなんで 

[廿歳寿祝賀金襖]  (はたちことほぐいわいのきんぶすま) 五景、

宗山流要翠さんの名披露目口上から開幕です。

舞踊とは違って、口上は独特の雰囲気です。あまり人様の前でセリフを喋った事の無い新名取の宗山流要翠さんも

緊張しつつではありましたが、立派に口上勤められました。

まさに開口一番です。

外題にあるように[金襖]の大道具の前で御祝儀の演目が五段続きます

相原ひろ子さんの歌声に乗せて[寿松竹梅]をすっかり貫禄の付いた惠が勤めます。

黒地に御主殿模様の振袖引きを着用しています。帯は、矢の字に結んで格調高く…

そして、胡蝶、蝶ノ介、要、扇にて [青海波] を…

朝は、お客様も構えて御覧になっているので、なおさら緊張しますね。

そして、猛特訓した蘭さん、凛さんの二人による[牡丹獅子]

お稽古の段階でなかなか二人で息が合わず、本当にどうなることかと思いました。

胡蝶が入院する前の1月からお稽古に入っていたのですよっ…

今回も二人にとって良い経験になったことと思います。

そして五景の締めくくりは、倭の [秀麗の舞い] でした。

裾を引いて薙刀を使っての振りなどは、衣裳と小道具の扱いがとても難しい演目です。

白地に瑞雲と鳳凰を夏の薄物に織り出した [常盤衣] を着用しています。

宗山流では比較的よく上演する演目の一つです。

紅梅流から宗山會、清流会でもお馴染みの山谷弘佑君。

今回は、憧れの赤大名の衣裳を着て [明治一代女] を御披露して下さいました。

今年の四月から社会人としてのスタートです。

お勤めと舞踊の両立で頑張って頂きたいですね。

そして、今回初の宗山會への御賛助出演となった、香月寿々也さん。

黒紋付で [黒田節] を御披露下さいました。

今後とも色々な形で共演したいですね。

宗山流の面々も、熱の籠った舞台が続きます。

写真左から、宗山流凛の [おわら恋情]

夏の風情をしっとりと表現した1曲です。

中央は、宗山流薫の [二人静] です。

重たい衣裳ですが、立ち座りもスッキリと鮮やかに踊られていました。

年々若返りますね…

驚くべき舞踊パワーですね。

写真右は宗山流環の [黒髪] です。相原ひろ子さんの曲に長唄の黒髪をアレンジして加えました。

黒縮緬の羽織を使っての振り事がとても印象的です。

舞踊では珍しい[丸髷]に結っています。

そして中盤戦の問題演目[品川心中]は落語を題材とした演目です。

舞台は、品川のとある岡場所 [ 廓 ]です…

ずっと板頭(いたがしら=売れっ子、筆頭女郎)を張ってきた桃演ずる お染。

寄る年波(?)には勝てず、板頭とは名ばかり。次第に客足も減り、

目前に迫る紋日(華やかに着飾って見栄を張る日)に必要な金を用立ててくれそうなパトロンもない。

勝気な女だけに、恥をかくくらいならいっそ死んでしまおうと決心したが… 

一人より二人の方が、心中と浮名が立ち死に花が咲く…

適当な道連れはいないかと見回すと…目に止まったのが貸本屋の金蔵…

心中の相手に選ばれたとも知らずにノコノコと廓にやってくる貸し本屋の金造は、

立花志十郎さんが特別出演で演じて下さいました。

相変わらず最高出来たよ。

要、扇の遊女の殴り合いも…

それはリアルで迫力がありましたよ。

リアルと云えば、終始うどんを食べまくっている遊女樽山 の惠リンが印象的です。


いよいよ無理心中を持ちかけるお染

とうとう二人は川に身を投げるのでした。

廓は大騒ぎにになります。

ところが、一人死にきれずに川から浮かび上がってしまうお染ちゃっかりと自分だけ生き残ります。

そして、今後も面白おかしく生きて行こうと心に誓うお染

哀れな姿となった金造が運ばれてきます。

戸板運びにおつき合い下さいました香月寿々也君

蝶ノ介との初のお笑い参加に困惑気味でした。

こんな宗山會に1次日も早く馴染んで下さいね。

いつもの事ですから。

胡蝶は一枚、綺麗っぽいのを撮っておきました。

何と引き続き特別出演の演目が…長唄の[供奴]を御披露して下さいました花柳琴臣さん

品川心中に続いてでは、余りにも踊りにくかった事と存じます。

キレの良い足拍子で圧倒的な一幕でした。

次回に続く

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