宗山流のホームページをこちらに移行致しました。アナログな私はなかなかシステムに馴染むことが出来ずに、いまだ手探りで投稿させて頂いております。
国内では昨年2月頃から、本格的に蔓延の始まったコロナ感染症ウイルス。年をまたいで、さらに延長となった。緊急事態宣言。 中止、延期となる舞台活動の数々。
主催者側も出演者も、ご来場のお客様も細心の注意を払っての舞台を昨年夏より少しずつ開催させていただいております。
このような状況下の中、先週、2月20日21日に神田明神で開催されました
神田明神KANDA FESTIVAL【日本の伝統文化の継承と現代文化の融合】
に出演させて頂きました折のご報告をさせて頂きます。こちらのイベントは、千代田区や神田明神、国土交通省の推進などにより、様々な形の日本文化を、江戸の総鎮守である神田明神と云う神聖なキャンバスの上に四日間にわたって繰り広げようと云う、とても華やかで規模の大きなイベントです。
私ども胡蝶花魁組は午後の5時、6時、7時の3回の舞台です。
題して 演目 [春待宵夢吉原俄(はるをまつゆめのよしわらにわか)]
で御座います。主催者企画側様からの、華やかな廓の演目とのご所望により構成致しました。
配役をご説明させて頂きます。
謎の花魁胡蝶 宗山流 胡蝶
何時までも新造 宗山流 要
黒留新造 宗山流 扇
未だ振袖新造 宗山流 倭
過酷黒子 宗山流 桃 にて勤めさせて頂きました。
刻一刻と出番を控える謎の廓チーム。
迎え撃つは、今回初めて共演させて頂きましたパフォーマンス集団の[曼珠沙華]の華やかな皆様です。緊張致しました。
少々ぶれていて不鮮明な画像ですので、後日、ピントの合った映像が手元に参りましたら差し替えさせて頂きます。会場の雰囲気だけはおわかりの事と存じます。
時節柄、神田明神境内という事もあり、お客様の御席も密接にならず、換気はと申しますと… 御覧の通り これ以上の衛生的換気は御座いません。
この[伊達城傾]と申します遊女独特の風俗ですが、実際の曲輪の花魁がここまで重たいものを身につけていたとは考えにくく… 当時浮世絵がデフォルメしたものを歌舞伎の舞台がことさらに誇張してここまでの陣地も及ばぬ奇想天外な衣裳に練上げたものと推察致します。
今回の衣裳と鬘の総重量で30キロは大げさではなく御座います。 胡蝶…いったい幾つまでこんな格好して舞台に立つことが出来るのでしょう。
本来、例年通りでしたら底冷えのする寒さでもおかしくないのですが、今回は我々の出演日、素晴らしいお天気にも恵まれ、五月の陽気でした。これもひとえに神田明神様の御利益の賜物と存じます。
何とか無事に2日間6回の舞台を務めさせて頂きました。
ややこしいデジタルでの申し込みの入場券にもかかわらずご来場下さいました沢山の皆様。本当にありがとう御座いました。
今後とも感染対策を万全に心がけ、三月の杉並会も、五月の宗山會も、乗り越えて参りたいと存じます。
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