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夏日の三社祭

第二十回記念の宗山會を目前に控えて…今年も江戸を代表する三社禮大祭が開催されました。

宗山流本部稽古場も浅草寺の境内内の一角に御座いますので…

お蔭様で、若輩ながら蝶ノ介、胡蝶共々祭礼の役員の末席に名前を連ねさせて頂いております。

本来でしたら宗山會一週間前という事もあり、諸々の支度やお稽古でお祭りどころでは無いのでしょうが…

そこは江戸っ子の心意気です!

毎年、宗山會の支度の手を一旦止めて…

三日間のお祭りモードに突入しております。

これは、16日木曜日の前夜祭のお座敷。浅草芸者の組踊という、三社祭ならではの華やかな企画です。

夕方からのお稽古を、不謹慎にも扇さんに任せて…

蝶ノ介さんと翔さんと伺って参りました。

今回は、浅草の芸者さんが宗山衣裳部の帯を御用命下さいました。

浅草中の芸者さんが4組に分れて様々な踊りを披露するとても華やかな組踊です。

このお座敷の主催者は、友人のみかんママです。

観音裏の料亭 瓢庵 のお座敷です。何と、今年も大和樂で、美声を御披露下さる大和美世潯さんもご一緒でした。

何と二次会もエキサイティングしてしまいまして…

浅草の花柳界で午前様やらかしました

赤ワインの御陰で記憶が御座いません。

とんだ前夜祭になってしまいました。

そしていよいよ土曜日の連合渡御です。連合渡御とは浅草四十四ケ町の百台に上る御神輿が

観音様の裏に一堂に集まり、三社権現様でお祓いを受けて、

各町会に戻っていくという華やかな渡御です。

とは云うものの、29度に手が届く夏日に恵まれ…

まさに夏祭りそのものです。

恵まれたと申しますか…見舞われる… と言った方が的確でしょうね

この一週間ほど曇り空が続いていたのですがお祭りになった瞬間に夏日が到来しました

担ぎ手の皆さんの盛り上がりと言ったら素晴らしかったですよ。

浅草公会堂前の胡蝶のリサイクル着物店の前での一枚です。

そして日曜日本番は午前中から要、扇、胡蝶の三人は恒例の白塗りに取り掛かります。

胡蝶は夕方の本社神輿の渡御迄は黒地の将棋の駒の、滝の白糸の衣裳でした。

舞台と違って、炎天下の太陽光線の下での白塗りは…どの様に見えているのでしょうね。

日焼けも含めて恐ろしを御座います。

帯幅いっぱいに染め上げた橘右之吉さんにお書き頂いた

江戸駕篭文字の塩瀬の丸帯をお太鼓に締めていますよ。

舞台の滝の白糸では白の博多献上の昼夜帯を引っ掛けに締めるのが決まりですが…

お祭りですからアレンジして着用しました。

蝶ノ介さんが来ている縮緬浴衣は、私どもの浅草西町会の役員のおそろいです。

縮緬に風神雷神が本友禅で施されたとても贅沢なもので、

今は亡き、銀座つづれ屋の佐野会長がデザインされたものです。

浅草の各町会の役員さんはこうやって贅沢に思い思いのお揃いを染めているんですよ。

江戸の粋ですね。

胡蝶が持っているのは三社様の、本社神輿二之宮の御幣です。

御祭礼ではこれはとても大切なものとして扱われています。

後に写っていますのが二之宮です。

白装束の皆さんは二之宮の町内の渡御の前ぶれ、触れ太鼓を肩に担ぎながら打つイケメン軍団です。

早朝5時の宮出しからさぞやお疲れの事でしょうね。

ちなみに今年の我ら西町会の本社神輿の渡御は予定を大幅に遅れての

5時過ぎからの引き渡しでした。

本社の渡御に合せてお祭り見物の皆さんも物凄い人数になって参ります。

伝法院正恵の姿も見えますね。夕方になって少し日が陰ったからとはいえ、

その熱気と云ったら凄いものです。

こうして今年もどっぷりとお祭りに使った三日間で御座いました。

さあ今日からいよいよ宗山會、二十回記念公演に向けて

ラストスパートです。

皆様、御来場出来心よりお待ち申し上げております。


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